とある会社の採用面接担当の男性が『元引きこもりを採用した話』を投稿。注目が集まっています。
35歳で10年以上の職歴ブランクがある男性から届いた一通の履歴書。
10年以上の職歴ブランク、つまり10年以上ニートだったということです。
いつもなら迷わず書類で落とすところ、興味本位で面接をしてみたら・・・
うちの会社の採用面接は全て僕がやっているんだけど、過去に1人だけ元引きこもりを採用したことある
— kj ( / MBA→日本帰国) (@kj_mba2019) May 15, 2020
履歴書を初めて見たときに、35歳なんだけど職歴のブランクが10年以上
普段なら迷わず書類で落とすけど、なぜこのタイミングでうちに応募してみたのか、興味本位で面接に呼んで会ってみた(続く
うちの会社の採用面接は全て僕がやっているんだけど、過去に1人だけ元引きこもりを採用したことある
履歴書を初めて見たときに、35歳なんだけど職歴のブランクが10年以上
普段なら迷わず書類で落とすけど、なぜこのタイミングでうちに応募してみたのか、興味本位で面接に呼んで会ってみた
初めて会った時の印象は日光を浴びてないモヤシのようなひょろっとした青年だった
人間って太陽浴びないとこんなに白くなるのかーと思った
話を聞くと学校を卒業して就職した会社が合わず、すぐに退職し、そこから引きこもりを始め、家でひたすらゲームをしていたら10年経っていたそう
応募理由を聞くと
そこには引きこもりを脱したい強い想いと覚悟があった
・両親が自分のことを心配している・これ以上心配かけたくない・働くチャンスがあれば死ぬ気でやりたい・自分を変えたい
こんな想いをとても不安そうに語りながらも瞳の奥には強い意思を感じた
都心の一流企業であれば採用面接でその人の実績やスキルレベル、人間性を見るんだろうけど、うちみたいな会社の採用面接でそれをやると採用する人がいなくなる
だから僕はいつも”働かざるを得ない理由”が強い人を探していて
その意味で彼はぴったりだった
多少の不安はあったものの、自分の見る目を信じて、パートタイマーの倉庫の作業員として採用し、2日後から働いてもらうことになった
出社初日
本当に出社してくるのか、なぜか僕までドキドキしながら会社に行くと
もはやシャウトに近いレベルで社員一人一人のところを挨拶してまわってた
その日から彼は、10年超の元引きこもりとは思えないほどの活躍をみせた
倉庫内を縦横無尽に駆けまわりながら、どんな仕事にも一生懸命取り組む姿に社内からの評判もとても高かった
初めてのお給料の日には、彼は僕の所にわざわざお礼を言いにきて、家族をご飯に連れて行くと言って嬉しそうにしていた
そこから数ヶ月が経ったとき、彼が僕のところにすごく緊張した顔つきでやってきた
これまでの経験で、僕のところに緊張した顔でやって来るスタッフはほぼ100%退職願を持ってる
おいおい、せっかくここまで頑張ってきたのに、、と思いながら会議室に連れていき話を聞くと
不安そうにしながら彼は
”仕事がとても充実していて毎日が楽しい、これからもっと頑張りたい。だから正社員にして欲しい”
と伝えてきた
あまりにも嬉しくて泣けた!その場で雇用契約書を作って正社員への登用を決めた
その後、正社員になった彼は、ますます張り切って働くようになり、倉庫のことなら彼に聞けと言われるようにまでなった
そんなある日、会社に1人の女性から電話がかかってきた
元引きこもりの彼のことで話があるから僕に直接話がしたいと
電話の主は彼のお母さんだった
彼がうちで働くようになってから家の中でも別人のようになった、こんなに嬉しいことはないって、泣きながらお礼を言われた
僕は別に大したことしてないのに、こっちまで嬉しくて泣いた
人を雇うってそういうことだなぁと学んだ
目頭が熱くなるエピソードですね…!
引用元:https://m-plus.club/archives/9265,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]