「くそっ、電車遅れやがって…!
急がないと面接始まっちまう…!」
「ぜえ・・・ぜえ・・・」
「なんだあのじいさん…
大丈夫か…?
…って他人の心配してる暇はねぇ、
急がないと…!」
「ぜえええ・・・ぜえ・・・・
えええ・・」
「…畜生っ!
おい、じいさん、大丈夫か?
ほら、背中に乗りな」
「ああ・・・
親切に有難う若者よ・・・」
「いいってことよ…」
「ここでいいのか?
それじゃあな、じいさん。」
「ありがとう若者よ…
しかし御主のその格好、
もしかして就職活動だったの
ではないかな?」
「ああ…まぁ気にするな。
それじゃ達者でな」
「すみません、遅れました!」
「何やってたのかね君!
遅れてくるとは
やる気がないのか!?」
「これから社会人になろう
という者が遅刻とは…
呆れたものだ」
「…言葉もありません」
「社会人に最も大事なのは
何かわかるかね?信頼だ。
それを遅刻という形で
裏切った君に面接を
受ける資格はない。
わかったなら帰りたまえ」
「信頼か・・・ならば
この青年は私が保証しよう。
彼は信頼できる。」
「あ、あなたは!」
「あ、さっきのじいさん
じゃねぇか。なんでここに・・」
「じいさんなどと!
この方はわが社の名誉会長だぞ!」
「わしは最近の若者というものを
見誤っていたようじゃのう…
それを気付かせてくれた
君に礼を言いたい。」
こうして俺は面接を受けさせて
もらえた。
そして落ちた。
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