まだ20代前半で一人暮らししていた頃、
夜中に突然男が訪ねてきてしつこく「部屋に入れろ」と言われた。
ごまかしつつ彼氏を呼んで、
「彼氏を呼んだので、その人と一緒ならどうぞ?」
翌日管理人に確認しに行くと、下の部屋は
業者の事務所で夜は人がいないということだった。
治安悪い地域だったし、もしあのまま丸め込まれて
部屋に入れてたら襲われてたかもな~
と、今でもふと思い出してはヒヤリとしている。
男は結局何者だったのか…。
男は訪ねてきた時に、
「自分は下の部屋の者だが、部屋の外に誰か人がいる気配がする。
上(私の部屋)のベランダから確認したいから、中に入れて欲しい」
と言ってきた。
当然私はすぐにベランダから下をのぞき込んで確認、
誰もいなかったので
「今見てみたけど誰もいませんよ」と言うも、
「自分で確認しないと安心できないから中に入れてくれ」
と引かなかった・・・
(…というようなやりとりがあり、上記の
「管理人に確認すると下の部屋は業者~」の記述に繋がります)
その後は男の再来は無かった。
地元警察署に勤務していた彼氏の親族にその話をすると、
まず間違いなく襲われてただろうと言っていた
(同様の事件があったらしい)。
その時住んでいた部屋は100世帯以上の大型の
ワンルームマンションで、セキュリティ無し。
家賃が安いのもあり住民も微妙な感じの人が多く、何かと物騒だった。
私は、危機感をつのらせた彼氏(現夫)とすぐに入籍し
(もともと結婚話が出始めていた)、そのマンションから引っ越した。
現在3児の肝っ玉母ちゃんになるくらいには
時が過ぎたけど、今思い出しても怖い。
あのときドアを開けてしまっていたら、
あの時点で私の人生は変わっていたかもしれない。
子供達も居なかったかもしれないと。
男があからさまに怪しい感じだったから逆に助かったのだと思う。